夜の高速道路で最も私を困らせるのは虫である。

低速度で走行したならば、たとえ虫が衝突したとしても、つぶれて付着することが少ないというのは分かっているが、高速道路で低速度走行というのはあり得ない。

 

100km/hで走行していても、なんとか虫が付かない方法はないものか。

そんなことを思いながら、照明設備のない高速道路で実験をしてみた。

 

まずは単独走行をしてみると、ポツポツとフロントガラスに虫が付着した。基本的に私は単独走行が好きなのだが（事故の原因となり得る他の車両が近くにいないため）、暗闇の中で先頭を走るのはストレスが溜まるものだ（落下物や路面不整等の存在に気を配る必要があるから）。

次に、ちょうどいい速度の先行車を見つけ、50〜60mの車間を取って走行すると、こちらに虫が向かってくる頻度が高くなったような気がした。なぜだか知らないが、横からわざわざ飛び込んで来るのがよく見えた。

その後、100mぐらい車間を取ると、先ほどよりは虫が飛んで来る頻度が低くなったような気がした。ただし、基準となる単独走行時と比べて少ないかどうかといえば、微妙なところだ。

 

先行車はホンダ・フリードであり、BL5より背が高いため、風除けにはちょうどいいと思っていたのだが、50mぐらいの距離では乱流が残っているのであろう。

もちろん、10mぐらいまで接近すればスリップストリームになって前方からの風が当たらなくなると想像するが、一般道でそんなことはできない。

JULY 2015

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先行車の大きさや形状によって虫除けの効果が現れる車間距離は異なると思われるので、いろいろ試してみると面白そうだ。大型トラックやバスなら、50mぐらいで効果があるかもしれない。しかし、飛び石を受けるのが嫌なので、大型車の後ろを走ることは避けている。

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【余談】

出発前に洗車を済ませ、ヘッドランプカバーにはPLEXUSを吹き付けておいた。

帰宅後にヘッドランプに付着した虫を濡れタオルでふき取ると、いとも簡単に取り除くことができた。

PLEXUSの効果を体感した経験はあまりないが、今回、なかなか実効があるものと判明した。

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【蛇足】

フリードに出会う前、レクサスISが勢いよく追い越していったので、ハイスピードでの虫除け効果のテストを思い立ち、追走を試みようとした。

ISはリミッタで制限された速度で走っているように見えたし、他車に阻まれることも多かったので、そのうち追いつくだろうと考え、同乗者に気づかれないよう静かに加速態勢に移行した。

しかし、そんな不穏な動きが同乗者にバレない訳がない。EJ20エンジンが本領を発揮するエリアに入ると、いろいろ騒々しくなってくるのだ。4000rpmに達する前に、私の試みは撤回せざるを得なくなった。