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ブレーキ痕がない!

いつも出てくる「ブレーキ痕」。

もはや頭の中身が固着してしまって、何も考えられないのだろう。

 

何か重大な事が発生したら、誰でもどんなときでも、必ずブレーキをフルに踏むというのか。

 

たとえば、高速道路で前方のトレーラーがスピンして行く手を完全に塞ぐ形になれば、とりあえずフルブレーキングに移るのは正常な判断だ。

だが、もしタイヤがパンク(slow puncture)して車両が不安定になったら、ハンドル操作で姿勢を維持したり、軽いブレーキングで不安定にならない速度まで落とそうとするだろう。

タイヤが急に破裂したら、いったいどういう操作をすることになるだろう。前輪の場合・・・後輪の場合・・・・・・たとえスピンしても絶対にフルブレーキングはしないけどね。。

 

事象の状態によって、また、運転手の経験や頭の中の知識の引き出し具合などによって、どんな操作をするのかはいろいろな形で現れると思う。

 

私の経験では、下手にブレーキを軽く踏んでしまったことにより(後輪荷重が抜けて)、スピンを招くこともあった。しかも、スピンしている最中は、フルブレーキングしてもABSが直進時よりも強く介入して、まったくロックしてくれないという問題もあった。

ブレーキなんて踏むんじゃなかった・・・それは経験してみて初めて分かることだ。本来なら、アクセルを踏む場面なのだが、前方にスピンして停止している車両がいたのだ。。

 

今回の事故を起こしたDEMIO(DE型)のABSがどのような制御をするのか知らないが、横滑り状態のタイヤ痕が路面にくっきりと出ているのに、フルブレーキング時のABSの痕跡が分かるものなのだろうか。

なんとも不思議な記事である。

 

東名死傷事故 現場にブレーキ痕なし

日本テレビ系(NNN) 6/11(日) 1:45配信

愛知・新城市の東名高速で、乗用車が観光バスと衝突し40人以上が死傷した事故で、乗用車がブレーキをかけずに中央分離帯を乗り越えたとみられることが分かった。

10日午前7時半ごろ、新城市の東名高速道路で乗用車が下り車線から中央分離帯を越え、上り車線を走っていた観光バスと衝突した。

この事故で、乗用車を運転していた静岡・浜松市の医師・伊熊正光さん(62)が死亡し、観光バスの乗客と乗員45人が重軽傷を負った。

警察によると、現場には乗用車が横滑りしたようなタイヤ痕があるものの、ブレーキをかけた形跡は残っていなかった。車はスピードが出た状態で中央分離帯の盛り土に乗り上げ、ガードレールを越えたとみられる。

伊熊さんは出勤途中で、普段使っている車を修理に出し代車を使っていたという。

警察は、目撃者から話を聞くなど、当時の状況や事故原因を調べている。

 

JUNE 2017

 

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