--------------------------------------
ブレーキ痕がない!
いつも出てくる「ブレーキ痕」。 もはや頭の中身が固着してしまって、何も考えられないのだろう。
何か重大な事が発生したら、誰でもどんなときでも、必ずブレーキをフルに踏むというのか。
たとえば、高速道路で前方のトレーラーがスピンして行く手を完全に塞ぐ形になれば、とりあえずフルブレーキングに移るのは正常な判断だ。 だが、もしタイヤがパンク(slow puncture)して車両が不安定になったら、ハンドル操作で姿勢を維持したり、軽いブレーキングで不安定にならない速度まで落とそうとするだろう。 タイヤが急に破裂したら、いったいどういう操作をすることになるだろう。前輪の場合・・・後輪の場合・・・・・・たとえスピンしても絶対にフルブレーキングはしないけどね。。
事象の状態によって、また、運転手の経験や頭の中の知識の引き出し具合などによって、どんな操作をするのかはいろいろな形で現れると思う。
私の経験では、下手にブレーキを軽く踏んでしまったことにより(後輪荷重が抜けて)、スピンを招くこともあった。しかも、スピンしている最中は、フルブレーキングしてもABSが直進時よりも強く介入して、まったくロックしてくれないという問題もあった。 ブレーキなんて踏むんじゃなかった・・・それは経験してみて初めて分かることだ。本来なら、アクセルを踏む場面なのだが、前方にスピンして停止している車両がいたのだ。。
今回の事故を起こしたDEMIO(DE型)のABSがどのような制御をするのか知らないが、横滑り状態のタイヤ痕が路面にくっきりと出ているのに、フルブレーキング時のABSの痕跡が分かるものなのだろうか。 なんとも不思議な記事である。
JUNE 2017 |