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トナカイ暴走って?
冗談のような記事だが、笑えない。
私は、中学生の頃にはすでに後輪駆動の車両でステアリングを急に逆位相に動かす(例:右に切っていたものを急に左に切る)とリアが出て(後輪が滑って)危ないという認識を実践を通じて得ていた。 その概念の延長で、サイドブレーキによるスピンターンは、ステアリングの切り返しをきっかけにすると、簡単に回ることも覚えた。 トナカイ暴走の若者は、蛇行(切り返しの連続)の経験が浅かったのか。 アルテッツァの揺り返しの挙動がどんなものか認識していないが、この運転手は20歳にもなってその危険性を知らなかったのか・・・ 「高等学校に上がる前には運転の基本を学んでおきなさい」とは言わないが、クルマを買ったら、揺り返し時の挙動をよく知っておくべきだ。 私は、これまでに買ったクルマに関して、すべて揺り返しの挙動を確かめてきた。 札幌で買ったカプチーノとインプレッサについては、積雪が多くなったときに石狩新港まで出かけて、真夜中の誰も居ない雪道で挙動を確認した。 直線路である程度の速度が出ているとき、ハンドルを左右ともにロックまで素早く回す(切り返す)と、車両の挙動が極端に不安定になり(蛇行、直ドリ)、スピンしそうになる車両の立て直し方を学ぶことができた。 まあ、この運転手も人前で後輪駆動車を蛇行させようと考えるぐらいだから、基本的な挙動を知っていたのかもしれないが、後席にフル乗車という条件で試したのは初めてだった可能性がある。2人乗りと5人乗りではまったく挙動が違うはずなのだ。 充分な練習もせず、山道やサーキット場で唐突に実践に移す人が過去に何人かいたが、そういう人は大抵一発目でコントロールできず自爆(自損)していた。死人が出ることのないよう、少しずつスキルを高めていくよう練習を重ねていかねばならない。
2014年 |