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LEVORG D型

2017年8月、LEVORGがマイナーチェンジを受けてD型になるという。

SUBARUの通例で、D型から所謂後期タイプとなり、大きな手直しが入り、外観の意匠も少し変更を受ける。

今回の大きな手直しは、フロントロワアームの素材変更と、ロワアーム後方の大きいブッシュの仕様変更である(BILSTEINダンパー装着車)。

インプレッサWRXの系譜に連なる車両のロワアームの素材はアルミであり、鉄よりも軽くて運動性能が高いというイメージを演出していた。LEVORGの成り立ちはWRXのワゴンボディであることから、そのままのイメージを受け継いでいた(BILSTEINダンパー装着車)。

しかし、D型から鉄製のロワアームに変更するという。実質的にアルミ製ロワアームの軽さは大したことがないのかもしれない(アルミホイールと鉄ホイールの比較と同様だ)が、イメージが大事なのである。

また、ロワアームの後ろ側の大ブッシュがLEVORGで初めてボールジョイントになり、これはハンドリングの要だと思っていた。それなのに、ゴムに逆戻りだ。

これまでの(BL/BPレガシィから始まった)SUBARUの曖昧なステアフィーリングの元凶である柔らかい穴開き大ブッシュをやめて、BMW流の部品の使い方を採用した快挙だと思っていたのに、なんということだ。

 

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ゴムブッシュからボールジョイントになって、喜んでいる人がいるのに、何故、フィーリングの悪い方に戻してしまうのだろう。私には理解できない。

次のリンク先が大いに参考になる。

http://minkara.carview.co.jp/userid/931851/blog/37497237/

 

 

C型までロワアームは「GT-Sがアルミ製&ボールジョイントブッシュ」「GTが鉄製&ゴムブッシュ」であった。したがって、今回のマイナーチェンジ(D型)では単純に「鉄のアームに集約した」だけという話なのであろう。コストダウンはそんなに大事なのか。

JULY 2017

 

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【余談】

 

WRX STIにbremboの本物(モノブロック)のキャリパを使うようになり、SUBARUもようやく客の嗜好が分かってきたか、と思っていたのに、一方で客の気持ちを分かっていない下らない変更をしたりする。

製品の責任者によって方針が異なるのだと思うが、メーカーとして考え方が二流なのである。

 

 

エアコンのコンプレッサがいつまでも固定容量というのも、客を馬鹿にしたものだ。トヨタなら、ヴィッツはもちろん、プロボックスでも可変容量コンプレッサを使っているのに、SUBARUで可変容量コンプレッサを使うのはレガシィ3.6のみだ(400万円のLEVORGに固定容量コンプレッサだなんて・・・)。

https://www.subaru.co.jp/csr/report/pdf/2010/all.pdf

53ページに尤もらしい解説があるが、現時点でも殆ど使用実態がない。恥ずかしいと思わないのかな。

 

軽自動車に可変容量コンプレッサを搭載するのは無理なようだが、オカンの原動機付き草履の新型スクロール式コンプレッサは軽く回る感触(コンプレッサ作動中でもズドンと重くならない)が良いものだ。

https://www.toyota-industries.com/news/items/jsae_yokohama16_panel_9.pdf

   

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