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BRZと86

FT-86が話題になってかなりの月日が経ち、ようやくBRZと86が正式発表された。

発売はBRZが3月下旬、86が4月上旬ということなので、本日、まずはカタログを入手した。

ページをめくってみると、サスペンション回りはインプレッサをベースにしているのが想像できる。

フロントはインプレッサ用と似た形状のロワアームを前後逆転させて組みつけてあり、そのせいでブレーキキャリパの位置は通常のスバル車と逆転している(インプレッサでは後方にキャリパがある)。リアはほとんどインプレッサと見分けがつかないぐらいにそっくりである。

BRZと86とではサスペンションの設定が少し異なるらしい。それが何らかの説明文で掲載されていないか双方のカタログを見比べてみたのだが、そんなことはどこにも書かれていなかった。まあ当然ではある。しかし、両者の間でまったく異なる写真が存在したことにはちょっと驚いた。

まず86のカタログを眺めていて、ふと目に留まったのは、サスペンションスプリングの巻き方がやけに細かい(巻き数が多い)ということであった。ホンダ車ではスプリングの巻き数が多いクルマをよく見るものだが、スバル車ではそんな事例がほとんどなく、インプレッサをベースにしていると言いながらFT-86には独自のセッティングを施しているのか(トヨタと一緒にセットアップすると考え方も変わるのか・・・)、と感嘆の声を密かに上げていたのであった。

ところが・・・、BRZのカタログに目を移すと、そこには見慣れたスバル車のスプリングの粗い巻き方(巻き数が少ない)が写っていたのだ。これはいったいどういうことなんだろう。

実物には本当にカタログどおりの形状のスプリングを採用しているのか。それとも、86の写真は単にセットアップする前の撮影用の形だけのものなのか。もしくは、BRZの写真の注釈に「イメージ」と書かれているのは、BRZにも実際は巻き数の多いスプリングが入っているからなのか。

実車を見ることができない今、それは謎である。4月になって双方を乗り比べる機会を持つことができたら、じっくり見てみることにしよう。

まずは暗い店内に展示されていた86を見ると、フロントスプリングは細かく巻かれているように見えた。

次に店内に展示されたBRZのフロントサスを覗くと、スプリングは3〜4巻き分が見えた。

今度は外で86を見ると、フロントスプリングは4巻き分が見えた。

結果的に両車には大きい差異はないことが判った。そして、86のカタログにあるスプリングの巻き数に誇張があることが確定した。

 

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