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New XV

昔、父親がファミリア(BF5P)を買うに当たって、AT仕様を選んだ。

買う前に読んでいた雑誌の記事には、1.5L自然吸気エンジンのモデルの前ブレーキは、一般的なソリッド(一枚板の)ディスクであると記載されていたが、実物を目にすると、かなりしっかりしたベンチレーテッド(通気式)ディスクが付いていて、びっくりしたという記憶がある。

真相は分からないが、AT仕様はブレーキを使う頻度が高いので、マツダは気を遣ったのだろう。ただ、パッドの設計の方向性が悪かったのか、利き味には不満があった。

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2012年10月にインプレッサの派生車として発売されたXV(GP7)は、ボテっとして不細工なイメージの元モデルと違ってなかなか恰好が良く、人気を博した。

XVには2.0L仕様(GP7)のみが用意され、1.6L仕様は存在しなかった。

XV 2.0L仕様のブレーキローターは、インプレッサ2.0L仕様よりも大きいもの(16インチホイール用ローター)が装着され、ペダルタッチが良かった。

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2017年4月に発売されるという新型XV(GT3/GT7か?)も、相変わらず不細工な元モデル(インプレッサ)と違い、今度もイメージが良い。

GT系のXVには、これまでの2.0L仕様に加えて、1.6L仕様もある。

1.6Lエンジンで1400sを超える車両を走らせるのは楽ではないと思うが、CVTがうまく力を引き出すのだろう。

それはともかく、1.6L仕様のXVのブレーキは、2.0L仕様と同じ16インチホイール用ローターなのである。これには少し驚いた。

なにせ、16インチホイール用ローターはインプレッサ2.0でもS専用の特別な装備なのだから(2.0i-Lには15インチホイール用ローターが装着される)。

 

フェンダとドアに与えられたプレスの跡は、相変わらずその意味が不明だが、XVでは他の造形に目を奪われるため、目立つことがなくなり、どうでもよいと思うようになった。ただ、先代(GP7)のほうがリアフェンダーの丸い縁取りの力強さが目に留まり、デザインとしては良かったと思う。

また、ホイールデザインも先代(GP7)が秀逸であり、それが購入の大きな動機になった人もいるだろう。それに対して、新型(GT系)はまったく冴えない。残念だ。

Photo:富士重工業

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新型インプレッサ(GT系)のブレーキはキャリパが改良されたそうで、15インチホイール用ローターであってもフィーリングが良くなっていた。16インチホイール用ローターを備えるXV 1.6L仕様は、動力性能に対して制動性能が大きく上回る安心して乗ることができるクルマになっていると期待できる。

これまでブレーキに金を掛けなかったSUBARUが、ちょっとマトモなクルマを作るようになってきたので、職場の若い人に薦めてみても良さそうだ。

MARCH 2017

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