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地上デジタル放送

【デジタル放送受像機】

 テレビ放送が全面的にデジタル化されるのが2011年というのはコマーシャル等によって徐々に刷り込まれてきて、また、すでに多くの地域でデジタル放送の運用が始まり、それらを受けてデジタルチューナーを備えた薄型テレビが人気を集めている。

 老母もかなり前に32型のBRAVIAを導入してデジタル放送を見ている。薄型テレビの価格は老母が買ったときでも安くなったものだと思っていたが、32型は今や6万円台で店頭に並び、特別な家電製品ではなくなった。

 

【地デジ受信エリア】

 老母の家の屋根にあったUHFアンテナはすでに地デジの電波発信所の方を向いていて、単に受像機を変更するだけで良かったという。しかし、山が多い日本では、そのような電波状態の良い場所ばかりではない。

 現在アナログ放送を受信している家庭において、アナログ放送が終了したらどうなるのか。普通はデジタル放送網が同じエリアを全面的にカバーすると思う(期待する)が、本当に大丈夫なのだろうか。

 我が家はUHFの電波だけで全チャンネル(9局)を受信するという場所にある。子供の頃、旅行でUHFしか映らない場所に行ったりすると、なんて田舎なんだろうと思ったものであるが、現在の私は、自分が住むと想像もしていなかったそんな山奥に居を構えている。

 今、ワンセグの受信ができる機器はいろいろあるので、2階の窓を開けてMini GORILLAで試してみると、受信できた局は2つだけであった。果たして我が家は地デジを観ることができるのだろうか。

 

【受信エリアの現実】

 普通、集落にある各戸の受信アンテナは揃って電波発信所の方を向いているものであるが、我が家の周りの家の屋根を見ると、UHFアンテナの方向には秩序がない。アナログ放送で受信状態が良い局はほとんどないので、なんとかして微弱な電波をうまく拾おうと努力した結果なのだろう。

 2011年にはこのようなアナログ放送さえ満足に受信できない山奥にもデジタル放送の波がやってきてクリアな画像が見られるようになると少し期待しているところである。

 そう思っていると、先日、隣家で地デジ受信のためのアンテナ調整工事が入った。

 クリアな画像が得られたのだろうか。とても気になっていたので顔を合わせたときに聞いてみると、受信状態が悪かったので業者は諦めて帰ったという。それはなんとも残念な話である。

 完全デジタル化まであと2年ある。その間に何らかの進展(電波を強くしたり中継所を増やしたり)はあるのだろうか。もし何も手当てがないのなら、今度はノイズを含んだ画像さえ見られなくなるかもしれない。

March 2009

  

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